萬代橋を渡れば、そこは川と海が出会ってできたまち

日本海と信濃川の間にぷかりと浮かぶ「新潟島」。 北前船の寄港地として、また開港五港都市の一つとして 当時の繁栄を物語る、街並みや建物が数多く残り、 訪れる人々をもてなす文化が今なお息づくまち。 商都新潟のかつてと今に思いを馳せながら 萬代橋を渡れば、みなとまちの記憶をたどる旅が始まります。

川と海が育んだまち

新潟は日本一の大河・信濃川が日本海に注ぐ河口のまちです。 新潟湊には、はるか無辛子から川と海を介し、海・山・里の様々な「もの」「人」「文化」が集まり、交流し、発展してきました。

和の文化のまち

開港五港の一つとして近代化が進められた一方、新潟では江戸時代から続く和の美意識も大切にされました。町並みは変化しましたが、新潟独特の町屋やお屋敷・庭園は今も残り、日本有数の花街文化も受け継がれています。

古い歴史のまち

新潟市中心街の原型が生まれたのは明暦元年(一六五五)頃のことで、信濃川と平行する「通り」とそれに直交する「小路」、物資を運ぶ都市の動脈といえる「堀」が縦横に走る「みなと」と「まち」が融合した合理的な都市計画でした。堀は道路に変貌しましたが、この町割りは日本海側唯一の政令指定都市・新潟の中心市街地として現在もほぼ同じ形で受け疲れています。