西大畑・旭町とは…湊町新潟市の海岸沿い、近代に開発された砂丘地周辺。お屋敷、別荘、レトロな洋館、学校、さまざまな文化施設が点在する坂の町です。

西大畑、旭町について

【終了】川村清雄展 古今・東西・混ざり合い

 

 川村清雄《徳川吉宗像》1892年、公益財団法人德川記念財団蔵

川村清雄《徳川吉宗像》1892年、公益財団法人德川記念財団蔵

川村清雄とは、誰か?
〈日本〉とは、何か?

川村清雄(1852~1934)は、初代新潟奉行を務めた祖父・修就(ながたか)を通じ、新潟にも深いゆかりを持っています。徳川宗家第16代当主・家達(いえさと)と深い友情に結ばれ、幕末の英傑・勝海舟も清雄の人柄と画才を愛しました。幼少期から西洋文化に親しみ、維新期の日本人として最も早い時期に渡欧、高度な油彩技法を身につける一方で、「日本人の油絵とは何か」という大きなテーマに出会います。

川村清雄は、近代日本洋画の祖であっただけでなく、和洋を独自に折衷させた、優れて前衛的な画家でもありました。本展では、箔地や漆板に描かれた作品や、屏風や扁額に仕立てられた作品など、一見すると油絵には見えないような、特異な制作を中心に展示します。あわせて、幕末維新期の激動と、新潟という町のなりたちを伝える川村家文書(新潟市歴史博物館蔵)や、独特なブックデザインなど、約150点の作品・資料で川村清雄の世界を紹介します。

川村清雄の画業は、新・旧、内・外の文物がダイナミックに混ざり合った、近代日本という場所でしか生まれ得なかったものです。川村清雄が表現した「日本」は、現代の我々に何を示唆するでしょうか。本展は、もう一つの「近代」、もう一つの「日本」の姿を伝える貴重な視覚的体験の場となることでしょう。新潟市美術館だけで開催される独自の企画展です。この機会をお見逃しなく。
■会期:2015年11月03日(火)~12月20日(日)

■展示替:11月25日(水)より、一部作品が入れ替わります。

■休館日:月曜日(ただし11月23日〔月・祝〕は開館、翌24日〔火〕休館)
※会期中の休館日:11月9日(月),16日(月),24日(火),30日(月),12月7日(月),14日(月)

■開館時間:午前9時30分~午後6時00分 (ただし、券売は午後5時30分まで)

■観覧料:
一般:1,000円(前売・団体800円)
大学生・高校生:800円(団体600円)
中学生以下無料
※カッコ( )内は前売・20名以上の団体・リピーター割引料金
※リピーター割引:本展の半券提示で2回目以降のご来場は団体料金に割引
※障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料(受付でご提示ください)

 

川村清雄展チラシ