第四回 古町花街展「文人のみた花街、文学のなかの芸妓」
第四回 古町花街展「文人のみた花街、文学のなかの芸妓」
花街は、有形無形の様々な日本文化を包括的に継承する稀有な場です。芸妓の町・古町花街は、その源流を江戸時代にもち、明治後期に新潟遊廓が市街地外縁に形成されたことで、「芸妓の町」として現在の地に成立しました。古町花街には、様々な文人墨客や著名人が訪れ、その思い出は文学や随想に度々残されてきました。
本企画展では、かつての古町花街・古町芸妓を描いた尾崎紅葉や芥川龍之介等の随筆、宮田重雄や近藤日出造等の画家・漫画家による古町芸妓・力弥さんの似顔絵等の色紙、その他歴史を物語る史料等を展示します。往時の古町花街のおもかげに触れて頂ければ幸いです。また、明治時代から昭和初期の花街全盛の時代、新潟県内に存在した他の花街の盛衰についても合わせて紹介します。
日時
■会期 2024年9月3日(火)~10月27日(日)
※開館時間:午前9時半~午後6時(10月は午後5時閉館)
■関連イベント(全2回)※①と②の講座内容は同じです
・お座敷入門講座 ①9月14日(土) 10:30-12:00、②10月20日(日) 10:30-12:00
料亭で芸妓を呼び「お座敷」を開くことは、一般には縁遠いものと思われがちです。しかし、実はその開催方法や楽しみ方は多様であり、老若男女問わず楽しむことのできる懐の深い世界です。
この講座では、お座敷の様々な魅力や楽しみ方、基本的なマナー、予約の仕方などをご紹介します。
・花街深掘り講座(全2回)
「①花街と文人の交流」9月28日(土)10:30-12:00
古町花街には多くの文人墨客が訪れ、数々の随筆に様々な思い出が記されてきました。本講座では、随筆等から文人と花街・芸妓との交流の記憶を紹介します。
「②花街と文学」10月26日(土)10:30-12:00
花街と芸妓は、様々な小説の舞台背景や登場人物として表現されてきました。本講座では、古町をはじめ各地の花街・芸妓が小説の中でどのように描かれてきたかを紹介します。
※いずれも各回完結の講座です。
観覧料・参加費
■企画展示:300円(入館料のみ)
■お座敷入門講座:各回500円
■花街深掘り講座:各回500円
イベント定員
各回20名
会場
展示:旧齋藤家別邸 土蔵
講座:旧齋藤家別邸
講座のお申込・お問合せ
申込み開始日:9月4日(水)9:30~
025-210-8350(旧齋藤家別邸)
※お申込みの際は、氏名・電話番号・参加希望日をお伝え下さい。
講師紹介
講師:久保有朋(旧齋藤家別邸学芸員 / 古町花街の会事務局長)
協力
新潟三業協同組合(新潟市料理業組合・新潟芸妓置屋組合)、柳都振興株式会社、新潟ハイカラ文庫、古町花街の会