【終了】新潟市美術館「徳川名宝展」いよいよ《初花》が
新潟市美術館にて好評開催中の「徳川名宝展」では、いよいよ9月13日(火)より、
重要文化財《大名物 唐物肩衝茶入 銘 初花》(德川記念財団蔵)
が展示されます。唐物肩衝(からものかたつき)の白眉と賞される、名品中の名品です。
銘の「初花(はつはな)」は、室町幕府八代将軍・足利義政(1436~90)の命名と伝えられます。織田信長・徳川家康・豊臣秀吉・宇喜多秀家などの所有を経て、関ヶ原の戦いで家康に献じられました。正に「大名物」の名にふさわしい由来です。
大坂夏の陣の戦功により松平忠直(1595~1650)に与えられ、その長子・松平光長(1616~1707)が越後高田藩主となると、高田城に所在が移りました。その後、三たび徳川将軍家に献上され、代々伝えられたという歴史を持っています。
なお、同じく本展に出品中の《大名物 唐物肩衝茶入 銘 遅桜》(三井記念美術館蔵)は、これを所持した足利義政によって、「初花」に優るとも劣らない茶入と評価されたものです。
「初花」「遅桜」そろっての公開は珍しく、近年では2010年の東京都内(三井記念美術館、目黒区美術館)での展覧会以来のこととなります。同じ日に、同じ会場で、「初花」と「遅桜」を見比べていただけるのです。
「徳川名宝展」は9月25日(日)まで。この機会をぜひお見逃しなく!
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