【終了】リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展
リバプール国立美術館は、リバプール市内及び近郊の3つの美術館、ウォーカー・アート・ギャラリー、レディー・リーバー・アート・ギャラリー、サドリー・ハウスの総称です。特にラファエル前派の優品を所蔵する美術館として世界的に知られており、この度、これらの代表的な作品を日本で初めて紹介する貴重な機会となりました。
19世紀後半のイギリス美術の歴史は、1848年、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ウィリアム・ホルマン・ハントによるラファエル前派の結成から始まります。彼らはルネッサンスの巨匠ラファエロよりも以前の芸術精神に立ち帰ることを理想とし、中世の伝説や聖書、神話の物語を画題に取り上げ、自然の細部を忠実に描写して、それまでのイギリス画壇を支配してきたアカデミックな絵画とは全く異なる新しい絵画世界を創造しました。グループとしての活動は数年の短い期間でしたが、その精神は多くの追従者たちに引き継がれ、やがて印象派と並ぶ19世紀後半の一大芸術運動であった象徴主義の潮流を形成、明治期の日本にも紹介され、画家の青木繁や藤島武二、文学者の夏目漱石らに大きな影響を与えました。
本展覧会は、リバプール国立美術館の所蔵品から、ラファエル前派及びその周辺作家の作品約70点で構成します。また、新潟市美術館の立地する西大畑界隈は、明治初期にイギリス領事館が設置され、来港したイギリス人が宣教や医療の活動を行っていますが、新潟開港後の国際交流の事跡にもスポットを当てます。
■会期:12015年7月19日(日)~9月23日(水・祝)
■開館時間:午前9時30分~午後6時(観覧券の販売は午後5時30分まで)
■観覧料:一般1200円(1000円)、大高生1000円(800円)、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体及びリピーター割引料金
*障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料(受付でご提示ください)
■休館日:月曜日(ただし9月21日は開館)