西大畑・旭町とは…湊町新潟市の海岸沿い、近代に開発された砂丘地周辺。お屋敷、別荘、レトロな洋館、学校、さまざまな文化施設が点在する坂の町です。

西大畑、旭町について

新内節 岡本宮之助をきく会 III 季節を語る 〜 良寛の新作初演、など【終了しました】

新内節 岡本宮之助をきく会 III

季節を語る

〜 良寛の新作初演、など

2019年に続き3回目となる「新内節・岡本宮之助をきく会」 今回は良寛さまの逸話と歌を題材とした新作の初演を中心に、季節の情感と風物が物語の軸となる作品を古曲・新作取り混ぜて演奏します。宮之助作曲の新作『良寛 窓の月』『良寛 手毬唄』は、岡本宮弥と交流があった新潟の琵琶の名手、故・五十嵐雅水師の琵琶歌を元に、良寛さまの世界を新内節で描く試み。『明烏夢泡雪』、『夜桜』は、遊郭の恋愛ドラマをそれぞれ雪・桜の風情に重ね合わせて綴る古典の名曲。『一茶』『芭蕉』は、俳句の切り詰めた季節感を新内節に生かした岡本文弥による小品。文弥作品『冬の夜話』は寂しい山里に住む老人の元に、ある夜一匹の古狸が訪れる心温まる物語。そして、今回は皆さまの無病息災を祈念して、新作『アマビエ』の演奏も行います。新内節ならではの情緒溢れる語りの力で、共に佳き春を迎えましょう!

出演
岡本宮之助 岡本宮弥 岡本文之助

演目
4月9日① 月見る想い、春待つ心

新内流し/アマビエ 新作 岡本宮弥作 岡本宮之助補筆/良寛・窓の月 新作初演 詞章 五十嵐雅水 岡本宮之助作曲/明烏夢泡雪 古曲

4月9日② 桜さく頃、越後と江戸と

新内流し/滝の白糸 原作・泉鏡花『義血侠血』、岡本文弥作品/良寛・手毬唄 新作初演 詞章 五十嵐雅水 岡本宮之助作曲/夜桜 古曲

4月10日① 詩歌を語る・新作小曲選

新内流し/滝の白糸 原作・泉鏡花『義血侠血』、岡本文弥作品/良寛・窓の月 新作初演 詞章 五十嵐雅水 岡本宮之助作曲/一茶 新作 詞章 小原喜三郎 岡本文弥作品/芭蕉 新作 岡本文弥作品

4月10日②  冬のぬくもり、春のひかり

新内流し/アマビエ 新作 岡本宮弥作 岡本宮之助補筆/良寛・手毬唄 新作初演 詞章 五十嵐雅水 岡本宮之助作曲/冬の夜話 新作 岡本文弥作品

新内節とは

新内節は扇情的とも評された京都発祥の豊後節の流れを汲み、江戸中期に鶴賀若狭掾とその美音の門弟・鶴賀新内によって確立された江戸浄瑠璃の一派です。早くから劇場を離れて素浄瑠璃として発展し、また、遊里を舞台とした「流し」と呼ばれる独特の演奏形式を生み出して人気を博しました。情感溢れる節回しで遊女の哀切や人情の機微を細やかに語る芸風は庶民に愛され続け、「蘭蝶」「明烏」が古典の名曲として知られています。

新内流し

新内と言えば、時代劇で花街や遊里を歩いていく”新内流し”の姿を思い浮かべる方も多いでしょう。地の三味線と上調子の二挺三味線で街頭をチンカラチンカラと流し、町家の軒先で立ったまま、呼ばれた時には座敷に上がって語る演奏形式。新内は “流し”を通して町の中で芸を聞かせ、町の人と親しくなっていったのでした。

〇開催日 2022年4月9日(土) 4月10日(日)
〇時間  各日とも  ① 午後1時30分〜3時   ② 午後4時〜5時30分 (4回公演)
〇料金・定員 一般3000円 小・中・高校生2000円  (2回目以降の参加は500円引き) 定員各回25人
〇お申込み 砂丘館TEL/FAX 025-222-2676  申し込み受付中
e-mail yoyaku@bz04.plala.or.jp

三世 岡本宮之助(三世 岡本宮古太夫)

新内節・岡本流後継者として大叔父・岡本文弥、五世宮染に師事。岡本文弥と親交の深かった邦楽演奏家・平井澄子にも薫陶を受ける。

岡本流以外では演奏不可能になった多くの浄瑠璃を正しく継承。「演奏しなければ無いも同然」をモットーに、ごまかしの無い演奏と保存に

努力する。膨大な文弥作品と共に新内節普及に奮闘中。また新曲創作にも積極的に取り組む。創作依頼も多く、作品の評価も高い。演奏会、舞踊会、放送など出演多数。